Diving Cowboy

電脳世界のデフラグを。

【PS4】イース8 クリア。綺麗で優しいJ-RPG。【感想・レビュー】

イース8をクリアしたので簡単な感想を。真エンディングも達成済。

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古典的で典型的なJ-RPGでした。良い意味でも悪い意味でも。

キャラクターのモデリングは元々PS Vitaでの発売というのもあって、リアルさは控えめ。でもまあ気にはならないレベルです。(ちょっとダーナがしゃくれぎみなのは気になるけど)ただ、風景や背景はとても綺麗。

UIやゲームシステムは非常に丁寧です。どこでもファストトラベル出来るのは本当に便利でした。

あとロードはマジで一瞬です。結構な広さのマップへのFTでも一瞬なのでかなり驚きました。

 

ゲーム全体に流れる空気が非常に優しい雰囲気で包まれており、ストーリー的には無人島に漂流したので脱出の為にサバイバル生活を強いられる。という、かなりヘビーな物なのに、嫌なヤツが殆ど出てきません。

漂流者達のいざこざや精神的対立、そして現れる原住民やゾンビなど、洋ゲーなら出てきそうなもんですが、みんな良いやつすぎる。不自然なほどに。変な貴族はいたけど。

そこが最初は違和感満載で、苦難があっても

「ハハハ!みんなで力を合わせて頑張ろうゼ!」

でほとんど解決しちゃう。

肉体労働も動物やモンスター狩りも血の一滴、汗の一滴も描写されません。

まあCEROが上がっちゃうし、そもそもターゲットが違うんだろうけど

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ただ、ダーナが出てくるあたりから様子が変わってきます。

この無人島に残された謎を解明していく為に、チェックポイント度に、現在と過去の二つの場面を交互にプレイしていくことになります。

何故セイレム島は禁忌の島だったのか、何故アドルは不思議な夢を見るのか、ストーリーが深くなっていくに従って解明されていきます。

サバイバル物は得てして自由度が高いオープンワールドやクラフト要素に注力したものが多いですが、ストーリー重視のサバイバルゲームは新鮮です。

一本道でありながら続きをプレイしたくなるストーリーはめっちゃ良かった。終わりが近づくのに寂しさも感じてしまう程に。

魅力の一つにダーナがあるのは間違いありません。モデリングと一枚絵のタッチが違いすぎてビックリします。これがギャップ萌えか。あと髪型が可愛い。

お転婆巫女様というテンプレ属性でありながら、実は強い意志と信念を持って行動していて、それが徐々に判るのがストーリーの核でもあり引き込まれる要因となっています。 

ジャンルはオーソドックスなアクションRPGです。難易度は選べますが、Normalであれば低め。クリアまで1回も全滅しませんでした。

スカイリムみたいに戦闘中のアイテム使用は時間が止まりますので、回復アイテムがぶ飲みからのゴリ押しになりがちです。

タイミング良く回避やガードをすると一定時間有利になるので、後半はそれを有効に使えば楽ですが、がぶ飲みでもいけてしまう所に優しさが。

ボスも特徴に残りづらい感じだし、個人的にはまあ、戦闘はメインコンテンツでは無かったかなあという印象。

 

前述の通りサバイバル要素もあり、素材を収集して上位の素材と交換しつつ装備を整えていきます。シビアでは全然無いので、ゆるくサバイバルを楽しむと言った方が適当かも。 

世界に誇るJ-RPGとしては十分に役目を果たしていると思います。

我々日本人はある意味やり慣れているので目新しさは少ないですが、このジャンルが好きな海外の方にはたまらないんじゃないかな。

THE 王道って感じのストーリーですが、様々な要素を余すことなく綺麗にまとめ上げ、妥協無く作り上げた部分が高く評価された要因じゃないかと。

普段ゲームやらない方には凄くお勧めできます。私のようなひねくれ者プレイヤーには眩しすぎた。

でもまたダーナに会いたくなる作品です。

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